ネットでリサイクルショップを運営する際には、古物営業の知識の他にインターネットによる商取引の法律知識も必要です。

実店舗での対面取引に対して、インターネットによる取引を「電子商取引」といい、これを規制する法律が「電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律」(略して「電子契約法」という。)です。

ところで、この電子商取引の場合、どの段階で契約(電子契約)が成立しているのかという疑問があると思いますが、これについて電子契約法では、

消費者(お客)の申込みに対して、事業者(お店)の承諾の通知が消費者に到達したときに契約が成立するとなっています。

具体的には、お店が出した「承諾」のメール通知が、お客のメールサーバーに記録されたときに契約が成立したとみなされることになっています。

ですので、お客が実際にそのメールを読んだかどうかは関係ありません。ただし、サーバーに情報が記録されても到達していないとみなされる場合があります。

それは、メールが文字化けしている場合や、特殊なアプリケーションソフトで作成されていて読めない場合です。

以上はほんの一例ですが、ネットショップを始める場合には、インターネットの法律知識を身に付けておく必要があります。